黄砂そのものも呼吸器疾患やアレルギー疾患の原因となりえますが、花粉やほかの大気汚染物質との複合影響により影響が増大します。また、黄砂に付着した化学物質の影響も考えられます。
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黄砂について
煙霧(えんむ):液体の微粒子が浮遊していて、視程10km未満、湿度75%未満の状態のこと。湿度75%以上で、視程が1km未満の状態は霧、視程1〜10kmの状態はもやという。
黄砂(現象)とは、東アジアの砂漠域や黄土地帯から強風により大気中に舞い上がった黄砂粒子が、上空の風により流される現象のことです。黄砂が発生する条件としては、黄砂発生域の地表や黄砂を巻き上げる風の状態、黄砂を運ぶ上空の風の状態があげられます。
黄砂は春の風物詩にもなっていますが、秋や冬にも飛来します。また、冬の風が強いときは、上空を通過してしまって、地表付近では観測されないこともあります。
黄砂と似た現象で煙霧(えんむ)という現象がありますが、煙霧のときは液体の微粒子が浮遊しています。黄砂の観測は目視によって行われます。
黄砂の粒径は4 μmを中心とした両側に広がっています。したがって、黄砂が飛来すると、大気中のSPMの濃度に上乗せされます。また、黄砂には2.5 μm以下の粒子も含まれますので、PM2.5の濃度にも上乗せされます。さらに、黄砂が飛来するような気象条件のときには、黄砂以外のPM2.5も一緒に飛来していることがあります。
SPM(えすぴーえむ):浮遊粒子状物質(Suspended Particulate Matter)の略称。粒径10 μm以下の粒子のこと。大気中に浮遊しやすく、呼吸等により体内に取り込まれやすい。主な成分としては、土壌粒子、海塩粒子、二次生成粒子(大気中の反応により二次的に生成する粒子)など。
PM2.5(ぴーえむにーてんご):粒径2.5 μm以下の粒子のこと。主な成分としては、二次生成粒子、炭素粒子など。ちなみに、PM2.5というときは粒径2.5 μm以下の粒子を50%捕集している。SPMには10 μmを超える粒子は含まれないので、SPMをPMと同じように表すと、大体PM7ぐらいになる。
μm(マイクロメートル、ミクロン):100万分の1メートル。1 μm = 10-6 m
2. 黄砂とSPM(浮遊粒子状物質)やPM2.5との関係
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