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大気汚染物質(光化学オキシダント・PM2.5・黄砂)の高濃度予測情報の配信について
はじめに
光化学オキシダントやPМ2.5が高濃度になると、目のかゆみ、のどの痛みなどの症状が出ることがあります。県では、光化学オキシダントが高濃度となった場合、注意報等を発令し、不要不急の外出を控えることなどを呼びかけています。この光化学オキシダント等の影響を未然に防ぐため、福岡県では令和4年2月15日から県公式LINEアカウントで大気汚染物質(光化学オキシダント・PМ2.5・黄砂)の高濃度予測情報の配信を開始しました。その内容について紹介します。
1.配信方法について
高濃度が予測される場合、県公式LINEアカウントで朝9時頃に配信しています。また、実際に高濃度となり、注意報が発令された時、注意報が解除された時も情報を配信します。
<県公式LINEでの配信イメージ>
<受信を希望される方>
左のQRコードを読み取り、県公式LINEアカウント(@pref_fukuoka)メニューの「受信設定」から「黄砂/PM2.5/光化学オキシダント情報」の受信地域を選択して、受信登録してください。
2.予測システムについて
配信する情報は、下記の予測システムにより計算されます。まず、福岡県全体が入るように予測範囲を設定します。次に、その中を5km四方のメッシュで区切り、予報値を用いた気象データから、当日から翌々日までの県内各地域における詳細な予測をしています。なお、予測値は気象データと大気汚染物質の排出量データを大気シミュレーションモデルに入力すると光化学オキシダント等の濃度予測・結果が自動的に出力されるようにシステム化されています。
3.大気シミュレーションモデルの応用的な活用状況
大気シミュレーションモデルでは、濃度予測だけでなく、光化学オキシダント、PM2.5濃度が上昇した際の原因究明にも活用しています。
<活用事例>
令和2年8月上旬に九州地方で高濃度のPM2.5が観測されました。大気シミュレーションで解析した結果を、赤>黄>緑>青>白の順で濃度を色分けして地図上に示すと下の図のようになります。左の図は通常の計算結果で、右の図が火山の影響をゼロにした場合の計算結果です。その差が火山の影響ということになり、火山が原因である可能性が高いことがわかりました。