福岡県保健環境研究所
Fukuoka Institute of Health and Environmental Sciences |
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福岡県における 環境放射線モニタリングの強化について(2) |
環境科学部 大気課 技師 田中啓貴 |
保健環境研究所では、平成23年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震に起因する東京電力福島第一原子力発電所の事故を受けて、環境放射線モニタリングの強化を行って来ました(保環研ニュース第72号参照)。ここでは平成24年度以降に福岡県が行っている取り組みについて紹介したいと思います。
1.モニタリグポストの増設
大気中の空間線量率の連続測定を行うためのモニタリングポストは従来、当研究所屋上に1基が設置されているのみでしたが、平成24年度からは各地域の比較的人口の集中している6地点においてモニタリングポストを増設しました(表1 )。また、平成24年8月からは、宮城県の震災がれきを受け入れる北九州市において、環境省がモニタリングポストを4基設置しました(表2)。現在、福岡県内では計11地点で空間線量率を連続測定しています。結果は文部科学省に送信されており、文部科学省の「放射線モニタリング情報」で閲覧することができます。
2.福岡放射線・放射能情報サイトの開設
県では、全国で初めて県内及びその近隣県の放射線量を同時に閲覧することができるホームページ「ふくおか放射線・放射能情報サイト」を開設し、北九州市の震災がれき処理に先立ち、9月14日から運用を開始しています(図1)。このサイトでは福岡県内のみならず、近隣県の放射線量もついても誰が閲覧しても分かりやすいサイトを目指しました。視覚的に分かりやすいことは当然のこと、音声読み上げ機能や外国語対応機能(英語、中国語、韓国語)も備えており、県内に住む誰もが情報を得られるつくりになっています。その他、親子向けの放射線についての学習ページ、もしもの時に情報を迅速に発信できる緊急モニタリングの結果を表示する機能も備えており、県民の皆様に情報を発信してゆくツールとして活用を進めていく予定です。 |
図1 ふくおか放射線・放射能情報サイト |
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