福岡県における産業廃棄物全体の処理状況(平成28年度)として、その資源化量、減量化量、最終処分量の推移をみると、発生量1,684万2千トンの87% に当たる1,472万6千トンが排出事業者又は産業廃棄物処理業者によって脱水、焼却等の中間処理が行われ、これにより729万3千トン(43%)が減量化されています。また、発生量の53% に当たる898万5千トンがセメント原料や建設資材、堆肥等に資源化されており、これに減量化量を合わせた資源化・減量化量は1,627万8千トン(97%) となっています。 また発生量の3%に当たる56万4千トンが最終処分されています。資源化量、最終処分量の推移を見ると、平成25、26年度はここ数年に較べ多くなっています。
産業廃棄物を、種類別に、資源化率、減量化率及び最終処分量をみると、金属くず、ばいじん、紙くず、木くず、がれき類、鉱さい、燃え殻では資源化率が高く、汚泥、廃アルカリ、廃油、廃プラ類、廃酸で、資源化率が低くなっています。
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福岡県内の事業場等での産業廃棄物の排出量(平成28年度)は1,472万6千トンとなっています。排出量を産業廃棄物の種類別にみると、汚泥が全体の50.8%を占め、最も多くなっており、以下、がれき類25.0%、金属くず6.6%、ばいじん3.6%、ガラスくず等2.9%、木くず2.5%となっており、これら6種類で排出量全体の約9割を占めています。 また、業種別にみると、電気・ガス・熱供給・水道業から排出される産業廃棄物が全体の37.7%を占め、最も多くなっており、続いて、製造業26.4%、建設業20.5%、となっており、これら3業種で排出量全体の8割以上を占めています。
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全国の産業廃棄物の総排出量(平成28年度)は、約3.9億トンと推計されています。 産業廃棄物の排出量を種類別にみると、汚泥の排出量が最も多く、全体の4割以上を占めています。これに次いで、動物のふん尿、がれき類となっています。これらの上位3種類の排出量が総排出量の8割を占めています。産業廃棄物の排出量を業種別にみると、排出量の最も多い業種が電気・ガス・熱供給・水道業、農業・林業、建設業となっています。この上位3業種で総排出量の6割以上を占めています。全国の産業廃棄物の総排出量は、近年ほぼ横ばいで推移しています。
不法投棄をはじめとする産業廃棄物の不適正処理が依然として発生していることから、住民の処理業者等への不信感や生活環境の汚染に対する不安の声が多くあります。不法投棄の量及び件数の推移を示しています。
産業廃棄物処理施設の設置状況を、処理区分別に示しています。事業者の設置する最終処分場 (埋立場) 及び一定規模以上の中間処理施設については、設置の際、許可を要することとなっています。また、産業廃棄物処理業の許可状況についても、処理区分別に示しています。産業廃棄物の処理を業として行おうとする者は、当該業を行おうとする区域を管轄する都道府県知事(保健所を設置する市にあっては市長。本県の場合、北九州市、福岡市、大牟田市、久留米市[平成20年4月から]。)の許可が必要であり、通常の産業廃棄物と特別管理産業廃棄物について、それぞれ収集運搬業及び処分業の許可が必要です。ただし、収集運搬(積み替え、保管を含まない。)については、平成23年4月から許可の合理化が行われ、原則として福岡県知事の許可のみで県内全域の収集運搬業が可能となっています。