Fukuoka Institute of Health and Environmental Sciences
福岡県保健環境研究所
092-921-9940
〒818-0135 福岡県太宰府市向佐野39
 食中毒とは「食品、添加物、器具または容器包装に起因した中毒」として、食品衛生法(第58条)に記載されています。つまり、食中毒とは、「食品」や「その食品の調理加工に使用する添加物・器具・容器包装」を原因とする健康被害です。その症状は原因によって様々で、下痢、嘔吐などの消化器症状が中心ですが、意識障害、麻痺などを引き起こす場合もあります。

 食中毒の原因は、大きく分けると以下の5つに分けられます。


1. 細菌 
    サルモネラ、カンピロバクター、ウェルシュ菌、黄色ブドウ球菌、腸炎ビブリオ、
    腸管性出血性大腸菌、セレウス菌など

2. ウイルス
    ノロウイルス、E型肝炎ウイルスなど

3. 化学物質
    ヒスタミン、有害性金属(銅、スズなど)、洗剤、農薬など

4. 自然毒
    動物性自然毒:フグ毒、貝毒など
    植物性自然毒:キノコや高等植物(チョウセンアサガオ、クワズイモ、ジャガイモなど)
              に含まれる有毒成分


5. その他  
     (ア)寄生虫・原虫: アニサキス、クドア・セプテンプンクタータ、クリプトスポリジウムなど


※福岡県保健環境研究所では、食中毒(疑い)事例が起きた際には、病理細菌課、ウイルス課、生活化学課でこれらの病因物質を特定する業務を行っています。
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